デジタルアーカイブ福井の資料を翻刻

コレクション: 松平文庫

温古集 五巻 - 翻刻

温古集 五巻 - ページ 58

ページ: 58

翻刻

別記洪水之部に出す如く天明度之通御普請 奉行定詰に而指揮取計軽きは見廻り役 掛り之面々人夫之差配尽力勉励為致事に候処 当十六年之季候に記す如く長々旱天之 折柄右上水口之上におゐて川北之者堰留仍而 福井市中食水之困難且芝原用水筋田 畑之旱魃不容易儀に付而は夫々歎情を訴 出尤先方へも種々掛合といへとも和談不調 旧来上水口之有無証拠物を出すべしと沙 汰有たる由 右は他之事と違ひ証拠の有無を論すへき 事にはあらずと思へり慶長之際一国一城の要 害にて有名之軍師築きたる水路方に福嶋 公も感せられし程の上水殊に御減禄に成て追々 同藩之諸侯領分入交りに成ても川筋之事は 公領他領に不限悉皆福井之支配にて御水主 方記録を以取扱于今古老存生之者も有之 判然たる事也 又川北丸岡領は度々不法之儀申立争論有之 候処嘉永四年辛亥年九月之両片聾之記写