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翻刻
路等馬駕籠流失は是にても相知り申候
扨異船は津浪にて大洋へ五十里計引出され
人々見居候内三度程危く相見申候處先ツ無
難ニ帰リ来り申候へ共槳折碎破口ゟ時計一
周ニ入水高サ一尺餘ツヽ薪水食物等皆水ニ
浸り申候而怪我人等も有之候船シキ銅張申
候所多分に傷申候趣右ニ付船も修覆仕度尚
漂流人御取扱ニ而よろしく来春迄御指置奉
願候銅等も奉願候先日被下ニ相成候米も水
ニ浸り申候趣来春氷の融候を待間道を帰り
申度趣彌英吉利ニ戦敗之義は實事ニ御座候
様子ニ而此度は如何ニも閉口難儀の様子ニ
御座候由且又怪我人等は未夕不申出候へ共
船中諸道具ト人ト豆はりの様ニゆり立られ
定而怪我人も澤山と存候時計一周と申は日
本ニ而一晝夜ニ御座候所異国ニ而は日本一
刻位を一周と申哉ニ御座候
〇久能山守護神原越中守地震ニ付木ニつた
わりよふ〳〵と御廟へ参り 御神主様奉抱
出るト御廟は倒れ申候趣駿河府中御城は不