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コレクション: 松平文庫

温古集 一巻 - 翻刻

温古集 一巻 - ページ 93

ページ: 93

翻刻

【右頁】 由に而砂子坂村芝居之座株を綴受町役代り として刑罪ものゝ取扱功者之代人を立置勤 させ何れも料理茶屋営業婦女子は芸総而 男子は芝居役者を業とし時々模様に寄最初は勝見 其後立矢町之下夫ゟ浜町上河原等所々え轉地定 小屋を建興行尤中芝居之株に而大当り之名人も 不絶有之婦女子は芸妓尚他人をも抱置来客 酒宴之取持市街藩中をも招に応し町芸者とは 一層勉励力を尽せしより世人村之志と称し皆々 呼て類をなせり又土地は山陰と称し市中村 【左頁】 落等之大尽昼夜となく通ひて散財せる繁 華之遊里なりき然るに三四週年以降世態之 形勢よりして前書之由緒を申立藩政之頃より 度々娼妓営業之願叶はさりしに客年石川 県管轄之頃許可ありて当月開店せり  前書誓願寺町と言し頃は由緒有しものありしが庶民  混同〳〵被仰出より夫々市中へ出思ひ〳〵の商業を営み当  時は右筋目之もの一人もなし