翻刻
鹿乳奉親
周剡子性至孝父母年老俱患双眼思食鹿乳剡子
乃衣鹿皮去深山入鹿群中取鹿乳供親猟者見而
欲射之剡子具以情告乃免
周(しう)のゑんしはてんせい父母(ふぼ)につかへし孝(こう)なりちゝはゝとしおいてともに
左右(さゆう)のまなこをうれふしかの乳味(ちみ)をほつすゑんしやかてしかの皮(かわ)を着(き)て
ふかくやまおくに入おほくのしかの中(なか)にまじはりてしかのちゝをとりてふた
おやにたてまつる是にて猟子(りようし)見てまことのしかなりとおもひゐころさん
とすゑんしおとろきしか〳〵のよしをかたるにそあやうきなんをのかれたり
これ孝しんのかんするところなり