翻刻
哭竹生笋
晋孟宗少孤母老疾篤冬月思煮羹食宗無計可得
乃往竹林中抱竹而泣孝感天地須臾地裂出笋数
茎持帰作羹奉母食畢疾愈
晋(しん)の孟宗(もうそう)いとけなくしてちゝをうしなふはゝおいてやまひおもし冬(ふゆ)たけ
の子のあつものをこのむ宗(そう)すべきやうなく竹(たけ)のはやしに行 竹(たけ)を抱(いだいて)て【送り仮名の重複】
なげく孝心(こうしん)てんにかんじしはらくして地(ち)さけてたかんな【「たけのこ(筍)」の古称】かず〳〵
出たりもちかへりてはゝにたてまつる食(しよく)しをはりてやまひいえたり