翻刻
孝感動天 【朱の角印】
虞舜瞽瞍之子生性孝父頑母囂弟象傲舜耕於歴
山有象為之耕鳥為之芸其孝感如此帝尭聞之事
以九男妻以二女遂以天下譲焉
虞(ぐ)とは舜(しゆん)のてんかをたもてる世(よ)の名(な)なり舜(しゆん)はうまれつき至孝(しこう)【この上なく親孝行】にてをのづから
かたちにあらはるちゝかたくなに【頑固】ははゝはひすかしく【ひずかし(囂し)く=口やかましく愚かである】弟(おとゝ)を象(しやう)といふこゝろおごり人をあなどる
されとも舜(しゆん)いさゝかもたかふことなしつねに歴山(れきさん)といふ所(ところ)へ行(ゆき)て田(た)を耕(たがや)せはぞ象(ぞう)来り
て耕(たがやし)にかはり鳥(とり)きたつてくさぎる【田畑の除草をする】これ孝心(こうしん)を天(てん)の感(かん)じ給ふゆへなり時(とき)のみかど
尭(ぎやう)これをきゝたまひ御子(おんこ)九人をして舜(しゆん)につかへしめ外(ほか)のおこなひを見せしめふ
たりのひめきみをして舜(しゆん)にめあわせ内(うち)のおこなひを見給ひついに舜(しゆん)に
てんかを譲(ゆづ)り給ひぬこれを舜帝(しゆんてい)と申 奉(たてまつ)るなり
東都 牛山人箕騰世龍譯併書 【落款二つ】
【落款 上 白文(陰刻)】
箕騰
之印
【落款 下 朱文(陽刻)】
字
世龍