翻刻
親嘗湯薬
前漢文帝名恒高祖第三子初封代王生母薄太后
帝奉養無怠母疾病三年帝目不交睫衣不解【「觧」は「解」の俗字】帯湯
薬非口親嘗弗進仁孝聞天下
前漢(ぜんかん)の文帝(ふんてい)は諱(いみな)を恒(かう)といふ高祖(かうそ)の第(だい)三の御子(みこ)なり生(うみ)給ふ母(はゝ)を
薄太后(はくたいこう)といふ文帝(ふんてい)御はゝにつかへて怠(おこたり)り【語尾の重複】なし御はゝ病(やみ)給ふこと
三とせにおよふ文帝(ふんてい)常(つね)はかたはらにいまして目睫(めまつげ)をましゆること
なく衣服帯(いふくおび)をとく事(こと)なし薬(くすり)もみつからなめ味(あぢ)ふにあらされは
かつて【決して】すゝめすみかどの位(くらゐ)にして孝行(こうかう)かくのことしよつて其孝(そのこう)てん
かに聞(きこ)ゆ