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【右頁】
明治二十五年三月廿六日逓信省認可 明治廿二年二月十日初号発兌
予 告
海嘯被害録下巻
今回の海嘯たるや実に本邦未曽有の災害にして狂瀾怒濤の逆捲き来り三
陸沿海の地を一掃して極目数十里の間浦と云はず村と云はず無惨にも家
屋を流亡し田園を破壊し三万の生霊を挙げて一夕不祀の鬼と化せしめき
弊堂此報に接するや逸早く視察員を派遣し記事に絵画に其実况を摸写し
来り他日の史料にもやと風俗画報を臨時増刊して海嘯被害録と題し之を
世に公にするに及びて意外にも非常の喝采を以て迎へられ其上巻の如き
は数版を重ぬるに至れり况んや今日再ひ中巻発兌の栄を得たるも偏に弊
堂が忠実熱心なると読者諸君の夙に同情を表して被害者を憫み給ふの一
轍に外ならじ猶其下巻は来る八月五日を期し引き続て発兌すべければ上
中二巻にも増して愛読玉はむことを請ふと云ふ
【左頁 挿絵】
【上 題目】
臨時増刊風俗画報第百十八号
明治廿九年七月十日
大海嘯被害録
【下 発行所】
電話九百七十番 発行所神田通新石町
東陽堂支店