翻刻
明治二十五年三月廿六日逓信省認可 明治廿二年二月十日初号発兌
予告
海嘯被害録中巻
海嘯被害の報の達するや弊堂はいちはやく視察員を被害地に派遣して記
事に絵画に其実況を模写し来りしが茲に風俗画報を臨時増刊して海嘯被
害録と題し之を世に公にするを得たり然れども被害の区劃たるや莫大な
るを以て一朝一夕に正確なる記録を編纂すべくもあらず故に該海嘯被害
録は巻を上中下の三に分ち以て弊堂が世上の読者に被害の実況を報道す
るの義務を終んと欲す尚中巻には有名なる理学博士巨智部忠
承君が記述せられたる地震津波に附き地質学
上の考説並に全世界中最大最深の海底なるトスカロラ海床の略図を
も掲載すべければ上巻を繙き玉ふ者は并せて中巻下巻をも購読あらむこ
とを乞ふ
臨時増刊
風俗画報
第百二十号
明治廿九年八月十日
大津波被害録
電話九百七十番
神田通新石町
発行所 東陽堂支店