翻刻!草双紙の世界

コレクション: NDL鳥居清長

地獄沙汰金次第 : 2巻 - 翻刻

地獄沙汰金次第 : 2巻 - ページ 13

ページ: 13

翻刻

あさいなは こゝろ一は い地ごくのふうを なおしあまつさへ 金子 千両して やり   もふ ゑゝ   と しやばへ かへる ゑんま王は せつない時 には地ぞふの ちへをかりおそろ しい顔をちそふ【地蔵】 とうせんに【同然に】めを ほそくして頼み しか今此なり になつて見れは 地ごく ちふ つま らぬ なり おして【つまらぬなり(身なり)をして】 そのうへ 【左ページへ】 六道せんのへそくりを千両してやられあさいな をしやばへ かへすだん になり大のふきげんにてつらを ふくらしける 是をか【るヌケヵ】 ときのちぞう顔かへす時の ゑんま㒵【=貌の異体字、かお】といふ金を かりて かへすにはあらずちへをかりてしや ばへかへす事なり 此度 朝 いなしやばへかへり地ごくま【に?】もわか【わが=我】おもふ事にせしは くらい を【?】 なれは何にても心にかなふ 事もなし 目出度 さかへ けるものどけき春の           しるしなり 【右ページ下】 六道の辻迄■【絵の一部?】 みな〳〵おくり      来る おつか【かへり?】いふもんた【いふもんた=言うもんだ】  おけへんなさへか   きいてあき       れる 【左ページ下】 ハヽ  すわふ【素袍】や上下のきこ  なしかいゝくれ〳〵も   地蔵ぼさつとり    しまりをつけて      やらしやへ 清長画 可笑作