翻刻
あさいなは
こゝろ一は
い地ごくのふうを
なおしあまつさへ
金子
千両して
やり
もふ
ゑゝ
と
しやばへ
かへる
ゑんま王は
せつない時
には地ぞふの
ちへをかりおそろ
しい顔をちそふ【地蔵】
とうせんに【同然に】めを
ほそくして頼み
しか今此なり
になつて見れは
地ごく
ちふ
つま
らぬ
なり
おして【つまらぬなり(身なり)をして】
そのうへ
【左ページへ】
六道せんのへそくりを千両してやられあさいな をしやばへ
かへすだん になり大のふきげんにてつらを ふくらしける
是をか【るヌケヵ】 ときのちぞう顔かへす時の ゑんま㒵【=貌の異体字、かお】といふ金を
かりて かへすにはあらずちへをかりてしや ばへかへす事なり
此度 朝 いなしやばへかへり地ごくま【に?】もわか【わが=我】おもふ事にせしは
くらい を【?】 なれは何にても心にかなふ 事もなし
目出度 さかへ けるものどけき春の
しるしなり
【右ページ下】
六道の辻迄■【絵の一部?】
みな〳〵おくり
来る
おつか【かへり?】いふもんた【いふもんた=言うもんだ】
おけへんなさへか
きいてあき
れる
【左ページ下】
ハヽ
すわふ【素袍】や上下のきこ
なしかいゝくれ〳〵も
地蔵ぼさつとり
しまりをつけて
やらしやへ
清長画
可笑作