Gallicaの日本資料を翻刻!

コレクション: 春画資料

BnF. Département des manuscrits. Japonais 215 A (1) - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Japonais 215 A (1) - ページ 22

ページ: 22

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【絵の中】 わしか国さで見せたいものは  むかし谷風いま        だてもやふ  ゆかしなつかし   みやぎのしのふ  うかれまいぞへ  松鴛月たる   しよんがへ 【本文】 深(ふか)くなり道(みち)もはうがくもうしなふは実(げ)にも思案(しあん)の外(ほか)なるべし 女(をんな)の身(み)もそのごとくかくし男(をとこ)の約束(やくそく)を待間(まつま)の窓(まど)の庭(には)の面(おも) 枝(えだ)もたわめる松(まつ)の雪(ゆき)おもきがうへの小夜衣(さよごろも)わがつまならぬ夫(つま) がさねもいたづら心(ごゝろ)のみにあらずたがひに好(すい)た好(すか)れたはことはざ にいふ合縁奇縁(あひえんきえん)是(これ)ぞまことに出雲(いづも)にて結(むす)ぶえにしと思(おも) へどもおふはいやなりおもふのは侭(まゝ)にならぬが世(よ)の慣(なら)らひ 〽此(この)やうなよい間(ま)といふはめつたにはないから早(はや)く来(き)て呉(くれ) ればよいにあれほど呉々(くれ〳〵)も約束(やくそく)しておいたからよもや日(ひ)を まちがへる事(こと)でもあるまいにそれに又(また)折(をり)あしく雪(ゆき)はふる し此様(こんな)に待(まつ)て居(ゐ)てひよつと来(こ)なからうもんならくやし いのう月んに待(また)るゝとも待身(まつみ)になるなとはよくいつたもん