翻刻
巨燵(こたつ)へおあたりさつきから火(ひ)をきつくして待(まつ)ていたのだわね
〽それはおかたじけ実(じつ)に川(かは)ツぷちを通(とほ)るときは顔(かほ)を吹切(ふつき)ら
れるやうであつた我身(わがみ)ながらよつぽとのろいやつよのう〽嬉(うれ)
しいよそのかわりにわたし
がよウくあつためてあげる
からもつとこつちへよん
な〽此(この)とほりかなつ氷(こほ)り
だ〽ヲヤつめたい手(て)だのう
【絵の中】
かれ野
ゆよしき
墨田堤(すみだつゝみ)
心もすめる
夜半の月
田毎にうつる
人かげに
はつと立たる
あれ
かりがね
も
めをと
づれ