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かかろ〳〵しき人のいゑのかさりとはなさむ
なき人の御ほひい たり(たか)【本文「ひ」「た」「り」の左下に「ヒ」と見える文字を傍記】はむかあはれなることゝの
たまひてさるわさはせさせ給はす いか(はか)なきこと
にてもみとふらひきこゆる人はなき御身なり
たゝ御せうと【兄人】のせんし【禅師】の君はかりそまれ
にも京にいてたまふ時はさしのそき給へと
それもよになきふるめき人にておなしき
ほうしといふなかにもたつき【たづき=手がかり、頼り】なくこのよを
はなれたるひしりにものし給ておもひよ【「おもひよ」の各字の左に「ヒ」と見える字を傍記】
り【左に「ヒ」と見える字を傍記】しけきくさよもきをたにかきはらはむ