翻刻
はめなとはおほろけ【並み大抵】の人見たてまつりゆるすへ
きにもあらすかしくはしくはきこえしいとをしう【いじらしく】
ものいひさか【さが…欠点】なきやうなり冬になりゆくまゝに
いとゝかきつかむかたなくかなしけになかめすこし
たまふかの殿にはこ院の御れうのご御い(八)【「い」の上と左に「ヒ」と見える字が記入】かう【注】世
中ゆすりてしたまふことにそう【僧】なとはなへての
はめさすさえ【才】すくれをこなひにしみたうとき
かきりをえらせ【選らせ】給けれはこのせんしの君まいり
たまへりけりかへりさまにたちより給ひて
しか〳〵権大納言殿の御八講にまいりて
【注 「八講会」の略。法華経八巻を八座に分け、一巻ずつ講讃する法会】