翻刻
【右丁】
《題:暮露々々団(ぼろ〳〵とん)》
普化禅宗(ふけぜんしう)を虚無僧(こむそう)と言ふ
虚無空(きよむくう)じやくをむねとしていたる
ところ薦(こも)むしろに座しても
たれりとするゆへまた薦僧(こもそう)
とも言ふよし職(しよく)人づくし
哥合に暮露(ぼろ)〴〵とも
よめればかの世捨人の
きふるせるぼろぶとん
にやと夢の中に
おもひぬ
【左丁】
《題:箒神(はゝきかみ)》
野わけはしたなく吹ける
あした林かんに酒をあたゝ
むるとて朝きよめの
仕丁のはきあつめ
ぬるはゝきにやと
夢心に
おもひぬ