東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト 3

唐詩選画本, [五編]5巻 - 翻刻

唐詩選画本, [五編]5巻 - ページ 45

ページ: 45

翻刻

柱(はしら)を立て承露盤(じようろばん)とて鉢(はち)を置(おき)て天(てん)の精液(せいえき)を承(うけ)しがそれが今(いま)も残(のこ)り雲外(うんぐわい)に地形(ぢぎやう)よりまつすぐに 立(たて)てある天子(てんし)の御もの見 前(まへ)を通(とを)るもの大 勢(ぜい)なれ共 近付(ちかづき)は一人もないちまたに逢(あ)ふ人も大 勢(ぜい)なれど知(し)つた ものはない遊人(ゆうじん)の多(おほ)いことじや紫煙(しえん)は姫宮(ひめみや)の御座(ござ)ある処をおもひやりて云 宮殿(くうでん)で笛(ふえ)をふくが紫(し) 煙(えん)のうらみが聞(きこ)ゆる姫君方(ひめぎみがた)へ出入(でいり)して舞(まひ)などまふものそふじや姫君(ひめぎみ)のことゆゑ男(をとこ)をもたぬ ていを云(いふ)我(われ)も比目魚(ひぼくぎよ)のごとく夫婦(ふうふ)ならび居(ゐ)たならば死(しん)でもかまはぬ鴛鴦(をしどり)とならんことを ねがひ仙人(せんにん)もうらやましからず比目(ひぼく)鴛鴦(えんわう)はさて〳〵うらやましいつねにならび飛(とび)ならび去(さり)て 游(あそ)びたいそれに我(わ)が夫(をつと)はなぜまだみへぬあなにくやはいやらしいと云 俗言(ぞくげん)のごとし帳額(ちやうがく)は とばりのもやふ也たゞ一 疋(ひき)の鸞(すゞとり)がぬひものにして有が見とうもない簾(すだれ)をひらき見れば へりに双燕(さうえん)がはりつけてある姫君(ひめぎみ)も夫婦(ふうふ)ならんで居(ゐ)るやうになりたいとて好取(かうしゆす)棟(むね)の あたりを燕(つばくら)の双飛(ならびとぶ)がうつくしくみゆる宮女(きうぢよ)共のうすものとばり夜具(やぐ)までうつこん香(こう)の 袋(ふくろ)を入きやらなどをたきこめてあるゆへ香(にほ)ひわたる黒髪(くろかみ)は雲(くも)の如(ごと)く鬢(びん)はせみのはのごとく 三日月(みかつき)のごとくつくる眉(まゆ)が鴉黄(あくわう)の白粉(おしろい)などをぬりし額(ひたひ)へ上(あが)る車中(しやちう)より顔(かほ)をさし出し 方(はう)〳〵をみるかたちづくりしよしないろ〳〵人〳〵のおもひいれが別(べつ)〳〵で情(じやう)一(いつ)にあら ずといひしなり ------------------------------------------------------------------------------- 妖童宝馬鉄連銭(えうどうのはうばてつれんぜん)。娼婦盤龍金屈膝(しやうふのばんりょうきんくつしつ)。御史府中烏夜(ぎよしのふちうからすよる) 啼(なき)。廷尉門前雀(ていゐのもんぜんすゝめ)欲(ほつす)_レ栖(すまんと)。隠隠朱城(ゐん〳〵たるしゆじやう)臨(のぞみ)_二玉道(ぎよくだうに)_一。遥遥翠幰(えう〳〵たるすゐけん)没(ぼつす)_二 金堤(きんていに)_一。挾(さしはさみ)_レ弾(たんを)飛(とばす)_レ鷹(ようを)杜陵北(とりようのきた)。探(さぐり)_レ丸(ぐわんを)借(かす)_レ客(かくに)渭橋西(ゐけうのにし)。俱邀俠客(ともにむかふけうかく) 芙蓉剣(ふようのけん)。共宿娼家桃李蹊(ともにしゆくすしやうかたうりのけい)。娼家日暮紫羅裙(しやうかじつぼしらくん)。清歌一(せいかひとたび) 転口氛氳(てんじてくちゐんうん)。北堂夜夜人(ほくだうやゝひと)如(ごとし)_レ月(つきの)。南陌朝朝騎(なんはくてう〳〵き)似(にたり)_レ雲(くもに)。南陌(なんはく) 北堂(ほくだう)連(つらなり)_二北里(ほくりに)_一。五劇三条(ごげきさんでう)控(ひく)_二 三市(さんしを)_一。弱柳青槐(じやくりうせいくわい)拂(はらつて)_レ 地(ちを)垂(たれ)。佳(か) 気(き)紅塵(こうぢん)暗(くらくして)_レ 天(てんに)起(おこる)。漢代金吾千騎来(かんたいんのきんごせんぎきたり)。翡翠屠蘇鸚鵡杯(ひすゐとそあうむのはい)。 羅襦宝帯(らじゆはうたい)為(ために)_レ君(きみが)解(とき)。燕歌趙舞(えんかてうぶ)為(ために)_レ君(きみが)開(ひらく)。別(べつに)有(あり)_三豪華(がうくわ)称(しようする)_二将(しやう) 相(しやうと)_一。転(てんじ)_レ日(ひを)回(めぐらし)_レ 天(てんを)不(ず)_二相譲(あいゆづら)。意気由来(いきゆらい)排(はいす)_二灌夫(くわんふを)_一。専権判(せんけんはんして)不(ず)_レ容(いれ)_二 蕭相(せうしやうを)_一。専権意気本豪雄(せんけんいきもとがうゆう)。青虬紫燕坐(せいきうしえんゐながら)生(しやうず)_レ風(かぜを)。自言歌舞(みづからいふかぶ)