翻刻!いきもの図鑑

コレクション: 本草図譜(くずし字)

本草図譜. 巻61-63 - 翻刻

本草図譜. 巻61-63 - ページ 45

ページ: 45

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【右丁】 桃梟(とうけう) もゝのきまもり 桃膠(とうれう) もゝのきのやに 桃符(とうふ)  田村氏云 戸守(とまもり)ふた也 中華(ちうくは)にては桃の木にて作る故 桃符(とうふ)  といへりと日本にては桃を用ゆる者なし 桃橛(とうけつ) もゝの木のくい  田村氏云桃のくい本邦にてはやかために桃の木を用る者  なし 【左丁】 栗(りつ)  くり《割書:和名|鈔》 君州果(くんしうくは)《割書:名物|法言》  大樹にして春月葉を生す長くして周りに軟剌(なんし)【刺ヵ】あり初夏花  あり形 鼠尾(そひ)に似て長さ七八寸花の茎の本に毬を結ふ  剌【刺ヵ】多し秋の末熟すれは自ら烈けて子顕る皮厚く  黄褐色内に黄白色の栗荴(しふかは)あり肉黄色なるもの味  ひ尤も勝れり又丹波の出る物名産にて大なりこれ集  解の板栗(はんりつ)也毬中に三顆(さんくは)あるものは尋常也若二顆あれは  其一顆は実せすこれをしやくしと云則時珍云 栗楔(りつけつ)なり  又毬中に一顆あるものあり小児肉を去て一穴を穿(うか)ち  これを吹く時は音(ね)あり故にひよう〳〵くりと云附方に独(とく)  顆《振り仮名:栗子|■■し》【注】《振り仮名:独殻大栗|とくと【こ】くたいりつ》と云凡栗を材とすれは久ふして腐(ふ)  朽(きう)せす 【注 「栗子」のルビは「くりし」ヵ「りつし」ヵ。一字目の■は「こ」「と」に見える。】 【二十八行四字目~「独殻大栗」のルビ三字目「と」は上から「こ」に書き直しているようにも見える】