翻刻
江戸中飲申候只今ま中之事ニて
とんと水渇申候殊ニ江戸中貴賤
水渇ニ相成申候尤間ニは堀ぬき
井戸小さ候へ共是は殊ニ九牛か一毛ニて
江戸中硯水ニも呉不申候右之通り
飢渇之上|疫癘(エキレイ)流行仕海川
野山ニ死人充満仕目を当見られ
申事ニては無御坐候然処ニ廿一日九つ
比ゟ五六万之徒党願出申候事
左之通り
一溜牢ニ御|養(ヤシナイ)被下候歟
一富貴なる町人え押入無理ニ
無心申義支無御坐候歟
一御町奉行打殺可申歟
右三ヶ条願出候処溜牢は飢渇
之人〻自分〳〵ゟ私は銭百文盗
者抔と申位ニて御養ニ牢者仕候
もの充満仕候間相成不申候残ル