翻刻
事は鳥のことくニ見へ申候人皆天
狗と風説仕候且又近国ゟ溢物
段々馳加り日々多勢ニ相成申候
一米屋之中ニ河崎屋市兵衛と申者は
御屋鋪中兵粮を入申者ニて候然処
一番ニ打潰シ依之私なとも明日共
ゟは黒米ニ大角豆或は干菜なと
を受給申候と覚申候誠ニ珍敷
乱世ニ相成り珍敷内ニ又珍敷事
而已にて御坐候
一廿一日ゟは鯨波鐘太鼓之音ニて
一目も寝不申候此上は風立候節
江戸中焼打之由風説仕候右騒
動日々見物ニ罷出珍敷面白キ
事二御坐候
一本田何之守様御弟深川之町家ニ
御坐候処願人右之乱ニ付御取寄
可被成由申候へは昨日御物頭か何やら
高灯【提】燈にて承り申候処賊軍ゟ
其貧令本田打殺せと申候而