翻刻
《割書:東海道|地震津波》末代噺種
《箱:京》
此度のぢしん
つなみ諸国
大ひにあれ
たれども此
平安城は
しづか也
《ルビ:皇|おゝきみ》の御《ルビ:威|い》
《ルビ:徳|とく》を《ルビ:仰|あふ》ぎ
奉るべし
《箱:大津》地しん大ゆり人家少々《ルビ:傾|かたふ》き
《ルビ:湖水|こすい》浪あらけれともけがなし
《箱:草津》ぢしん大ゆり人家三四
けん崩れいたみ家多し
《箱:石部》地しん烈しく人家五六
《ルビ:軒倒|けんたふ》れ損じ家多し
《箱:水口》右同断人家六七けん
寺一軒倒れ死人三人けが十八人有
《箱:土山》右同断三日の夜《ルビ:鈴|すゞ》か山
何となく騒がしかりしよし
《箱:坂ノ下》地しん烈しく人家大損し土山と
同しく《ルビ:鈴鹿|すゝか》山前夜より物さわがしかりし由
《箱:関》右同断人家大損じ倒
るゝ家三げんけが人四人あり
【下段】
《箱:亀山》御城少々損じ町家二十軒
ばかり《ルビ:倒|たふ》れ出火あれども《ルビ:早速|さつそく》《ルビ:鎮|しづま》る
《箱:庄野》地しんはげしく人家三
分通りくづれ死人三人けが人多し
《箱:石やくし》同断人家大そんじ二
十けんばかり崩れけが人多し
《箱:四日市》四日五日とも
ぢしんはげしく人家
五六十けん倒れ土蔵
三十余ヶ所崩る死人
凡二百人けが人数しらず
《箱:桑名》大ぢしんの後大つなみにて
《ルビ:浜辺|はまべ》みな〳〵流れ死人けが人おびたゝし
《箱:宮》同断人家三分通崩るぢ
しん《ルビ:後|ご》つなみにて浜辺残らす流る
《箱:鳴海》大ゆりつなみ人家過半
つぶれ死人けが人多し
《箱:池鯉鮒》大ゆりにて人家こと〴〵く
ゆがみつなみにて半潰れに成
《箱:岡崎》右同断《ルビ:混雑|こんさつ》中つなみ
にて死人多くけが人数しらず