翻刻
《割書:東海道|地震津波》末代噺種
《箱:丸子》大ぢしん後出火と成
火を防ぐ事あたはず丸やけ
《箱:府中》地しんにて人家倒れ
江川町より出火三分通やける
《箱:江尻》同じく出火と成り丸
やけ人死けが人多くあり
《箱:沖津》ぢしんの後つなみにて
過半つぶれ死人けが人多し
《箱:由井》ぢしんにて人家損じ
多けれども無難
《箱:蒲原》地震
にて人家
倒れ出火と
なり焼のこる
半分ありしが
大つなみ押
来りて
人家みな
海中へ
まきこむ
《箱:吉原》ぢしんの後出火となり
ふせぐ事ならず丸やけ
【下段】
《箱:原》《箱:沼津》《箱:三嶋》此三宿は
地しんは尤強けれども無難
《箱:箱根》地しん烈しく御本ぢん
三ヶ所崩る山大荒往来留る
《箱:小田原》ぢしんつよく人家少々
崩れ損し家少なからず
大磯平塚藤沢戸塚
程ヶ谷神奈川川﨑品川
右七《ルビ:駅|しゆく》とも少々つゝ《ルビ:違|ちが》ひあれ
ども《ルビ:大底|たいてい》小田原におなじ
《箱:江戸》
十一月五日
地しん御屋
敷方并に
町家多く
さる若町
十丁ばかり
《ルビ:出火|くはじ》三
芝居とも
焼失けが人
なし