翻刻
【右丁】
大和松に蒼鷹(おゝたか)《割書:背通(せとをり)うすゝみの毛(け)くま|上(うへ)あいろそうくま毛(け)がき墨(すみ)》
生(ふ)薄(うす)ずみ中墨(ちうすみ)くま中すみつゝきごまがら
羽先(はさき)いづれもごふんくまうすゞみ毛(け)がき
尾(お)同前(どうぜん)
腹(はら)ごふんうすくぬり
うすゞみにて生(ふ)をかき
濃墨(こきすみ)にて又かく
毛(け)がきうすゞみ
その間(あいた)へごふん
にて
かく
白(しろ)
尾(お)すけ白(しろ) 足(あし) すみ
ぼうけう白 こふんにて くま
墨がきの 草の
内をかきうら しる
ごふんにてつゝき ごふん合(あわせ)
しわうを くま
かくる
【左丁】
黄鷹(わうたか)《割書:両鳥屋(もろとや)片鳥屋(かたとや)の仕立(したて)品々(しな〴〵)あり|背(せな)通(とをり)の仕立(したて)先(まつ)全体(せんたい)合(あわ)せ黄土(わうど)をぬり薄墨(うすゝみ)のくま朱墨(しゆすみ)薄(うす)くしてくまとる》
朱すみ
うすく ごふん すみくま生(ふ)ふた所 間(あいた)薄墨(うすゝみ)と朱(しゆ)ずみとつゝく
かけ くま 本(もと)より薄(うす)朱墨(しゆずみ)かくる羽先(はさき)ごふんくま
山入まで 白(しろ) 目(め)の中(うち)
くまとる ごふん 足(あし)の色(いろ)
くま 白(しろ) 習(ならい)あり
山入(さんにう)ごふん
くま
朱 すみ
かくる 毛(け)がき
ごふん
朱(しゆ)ずみ
上(うは)胞(まぶた)【注①】小眥(まじり)【注②】ごふんくま 白(しろ) 薄(うす)朱墨(しゆすみ)
ごふん毛(け)かき眼(め)まはり同し くま
目(め)しわうふちかき朱(しゆ)ずみ具(ぐ)外(そと)こき
すみにてかく瞳(ひとみ)こきすみ
目下(めのした)薄(うす)朱墨(しゆすみ)くま濃(こき)朱墨(しゆすみ)生(ふ)あり
鷹(たか)は習(ならひ)あり大(たい)がい此(かく)の如(ごと)し
【注① 「眼胞」は「まぶた」とよむ。「眼」を略したか。】
【注② 「まじり」は「めじり(目尻」)のこと。】