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翻刻
岐阜
《割書:岐阜県|愛知県》大地震実況
天変地異(てんへんちい)は往古(おふこ)より間〃(まま)
有事書(あることしよ)にも見(み)へ古老(こらう)の咄(はなし)
に聞伝(きゝつた)へしが今回(こたび)尾州濃(びしうのう)
州両国非常(しうりうごくひじやう)の震災(しんさい)に遭(あひ)
し人民(じんみん)が其惨苦筆紙言(そのざんくしつしこと)
葉(ば)に尽(つく)しがたし其(そ)があらましを
記(しる)さんに明治廿四年十月廿八日
午前六時十五分 忽(たちま)ち大地一(たいぢいち)
時(じ)に震幾千(ふるいいくせん)の家屋(かおく)を倒(たほ)し往く幾(いく)