翻刻
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萬(ばん)家(か)日(にち)用(よう)総(さう)菜(ざい)俎(まないた) 《割書:好食外史著|折本一冊出来》
此書は世(よ)に流(る)布(ふ)の料(れう)理(り)の献(こん)立(だて)にはあらず。千(せん)門(もん)万(ばん)戸(こ)日用の総(さう)菜(ざい)のみを
四(し)季(き)にわかちて数多(あまた)をあげたり。されば月(つき)待(まち)日まちの折(をり)からも有(あり)合(あい)の品(しな)を
用ひて間(ま)にあわせ万(ばん)事(じ)費(ついへ)なき仕(し)法(はふ)を専(もつぱら)とする工(く)夫(ふう)の事(こと)どもなり
不(ふ)時(じの)珍(ちん)客(きやく)即(そく)席(せき)包(はう)丁(ちやう) 《割書:同作|折本合刻》
田舎(いなか)山(やま)里(さと)は勿(もち)論(ろん)都(と)会(かい)もはし〴〵料(れう)理(り)屋(や)なき所にて俄(にわか)の客(きやく)来(らい)の節(せつ)。この書(しよ)に
よつておもひつかば手かろくちよつと出(で)来(き)る品(しな)々(〴〵)を多(おほ)くあつめたり。
されば常(つね)々(〴〵)手(て)なれぬ人にても包(はう)丁(ちやう)とつて仕(し)安(やす)からしむる事(こと)のみなり
《割書:江戸|流行》料(れう)理(り)通(つう) 《割書:八百善主人著|初編より四編まで出板|同五編 近刻嗣出》
【刊記】
天保七年丙申春
江戸日本橋通二丁目
小林新兵衛
同芝明神前
岡田屋嘉七
書肆 同馬喰町二丁目
西村與八
同横山町二丁目
大坂屋秀八
同芝明神前三島町
和泉屋市兵衛