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翻刻
【巻物題箋】
百人一首絵【繒】抄
【本文】
此心はみかきもりは内裏の御門内を
まもるやく也衛士は左右の衛門の下に
つかはるゝものなり扨みかきもりの
ゑじがたく火の夜はもえてひるは
きえぬるごとく我も人をこひわびて
夜はもえたつごとくにおもひひるは
きえいるばかりにものおもひせらるゝ
となりまことによるひるとなくせつなる
物おもひのさまなり
【絵札】
大中臣能宣朝臣
御垣守
衛士
の
たく
火の
夜はもえて
【字札】
昼は
きえつゝ
物をこそ
思へ
【画面右下】
国【國】貞改
二代豊国【國】画