翻刻
この鳥つくしはとりかなくあつまに名たかき
鳥山なにかしか弟子なる歌麿かゑかき
たるなりけりをりから人々きあつまりて
これかかたへに歌かきつけてんたゝし常さま
なるはめつらしからす恋のこゝろによみてまし
とてとり〳〵うち案しけるかとみにおかし
きすかたともをそひねりいたしつるこれにもれ
たる鳥ともゝおほかれは猶すき〳〵に絵
のならんにしたかひてものせましとておの
〳〵あかれてたちさりぬこれかはしつくり
のなきをこゝろもとなかる人あれはけにとき
こそといひてあやめもわかぬ宵やみに
かはほりのつはさうちひろけつゝ鳥つくしの
はしめに筆をそとりぬる
六樹園【石川雅望】