翻刻
第六 /思(おも)ふ/中(なか)は/腎虚(じんきょ)の/病(やま)ひ/鹿(しか)のやりくりは/思(おも)ひの/種(たね)
/亡者(もうじや)のおすべりは/出家(しゆつけ)の/喰(くひ)もの/庄屋(しやうや)の/生針(いきばり)はつかへの/妙薬(めうやく)
第七 /長崎医者薬(ながさきゐしやくすり)の/仕(し)かけ
/一夜(いちや)の/内(うち)は/夢(ゆめ)か/現(うつゝ)かおぼへられぬ/味(あぢ)あり
第八 /紀念(かたみ)の/後家(ごけ)の/喜(よろこ)び/坊主(ばうず)のすゝめに/味(あじ)をさとる女
/寺(てら)をひらきしはからかさ/一本(いっぽん)の/持(もち)もの
第九 この/手柏(てがしわ)の/二女(にぢよ)ぐるひは/思(おも)ひもかけぬさいはひ
/姉(あね)と妹(いもと)のかたみ/替(かは)り/表(おもて)の/一面(いちめん)にかはる/情(なさけ)のかくし/裏(うら)
第十 /生(いき)ながら/畜生道(ちくしやうだう)をしたふ女
/道(みち)も世間(せけん)も/忘(わす)れはてた/迷(まよ)ひの/宿業(しゅくごう)
第十一 /月影(つきかげ)にとりちがへたる/牙(きば)のやみつき
/両度(りょうど)の/人(ひと)たがひは/思(おも)はぬかたにあやまちの/高名(かうめう)