みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE1

諸國大地震年代記 末代噺種 - 翻刻

諸國大地震年代記 末代噺種 - ページ 14

ページ: 14

翻刻

地しんつなみ落ばなし 〽物(もの)にはみな陰陽(いんやう)のあるものじゃが此度(このたび)の地震(ぢしん)は 陰(いん)かいなァ陽かいなァ〽何(なに)をいふぞいかみなりはうへ からくるによつて男(をとこ)じや又 地震(ぢしん)は下(した)から持(もち)あげる さかい女(おなご)じや〽なんのぢしんが姫(ひめ)でたまるものか 〽イヤ姫(ひめ)のしゆうとがある前(まへ)かた善光寺(ぜんくはうじ)へ往(い)て惚(ほれ) さそふとおもふた所(ところ)がなにをいふても片田舎(かたいなか)じや によつて大勢(おほぜい)をふつて戻(もど)つて来(き)たそこで 皆(みな)にいやがられた又(また)此(この)夏(なつ)も 奈良(なら)から伊賀(いが) 辺(へん)へ出(で)かけたところが皆(みな)にいやがられたそこで 地(ぢ)しんが此度(このたび)はなんでも惚(ほれ)さそふとおもふて 朝(あさ)の間(あいだ)からゑらゆすりにゆすつて出(で)たのじや あほういへだれが地震(ぢしん)に惚(ほれ)るものか〽あほふいへ ないとはいへぬゑらふゆすつてじや有(あつ)たによつて      落〽とふ〴〵 津(つ)なみが打(うち)こんだがナア