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地しんつなみ落ばなし
〽物(もの)にはみな陰陽(いんやう)のあるものじゃが此度(このたび)の地震(ぢしん)は
陰(いん)かいなァ陽かいなァ〽何(なに)をいふぞいかみなりはうへ
からくるによつて男(をとこ)じや又 地震(ぢしん)は下(した)から持(もち)あげる
さかい女(おなご)じや〽なんのぢしんが姫(ひめ)でたまるものか
〽イヤ姫(ひめ)のしゆうとがある前(まへ)かた善光寺(ぜんくはうじ)へ往(い)て惚(ほれ)
さそふとおもふた所(ところ)がなにをいふても片田舎(かたいなか)じや
によつて大勢(おほぜい)をふつて戻(もど)つて来(き)たそこで
皆(みな)にいやがられた又(また)此(この)夏(なつ)も 奈良(なら)から伊賀(いが)
辺(へん)へ出(で)かけたところが皆(みな)にいやがられたそこで
地(ぢ)しんが此度(このたび)はなんでも惚(ほれ)さそふとおもふて
朝(あさ)の間(あいだ)からゑらゆすりにゆすつて出(で)たのじや
あほういへだれが地震(ぢしん)に惚(ほれ)るものか〽あほふいへ
ないとはいへぬゑらふゆすつてじや有(あつ)たによつて
落〽とふ〴〵 津(つ)なみが打(うち)こんだがナア