翻刻
【右丁】
〇/鳥冠(とりかぶと)
花藤いろにて
開(ひらき)たる形(かたち)は
伶人(れいじん)の
鳥冠(とりかふと)
のことく
又つぼみたるは
烏帽子(ゑほし)を
着(き)たる武者(むしや)のかたちなり
八九月の比花咲
色の白きは
白とりかぶとゝ
いふ
【左丁】
〇/扇子(あふぎ)桔梗(きけう)
花の色るりこんにて
其/形(なり)団扇(だんせん)の
ことく葩(はなひら)十五六まい
又は二十葩の
余も
咲(さき)出来(でき)花は
金ざし
五寸余も
あり
草立も平(ひら)み
葉も
しげりて
うつくしく
六月末七月に
ひらく