翻刻
ること能(あた)はず舟(ふね)将(まさ)に覆没(ふくぼつ)【「クツカへラン」左ルビ】せんとするを見て帝
自(みつか)ら躍(おとつ)て水(みつ)に入り士卒(しそつ)二ト【十】/余名(よにん)を拯(すく)ひ出(いた)し因(よつ)
て又/寒疾(かんしつ)に感(かん)じて宿痾(しゆくあ)【「ナカトヤマヒ」左ルビ】倍々(ます〳〵)劇(はけ)し一千七百二十
五年/我国(わかくに)の享保(きやうほう)十一/丙午(ひのへむま)年(とし)尚(なを)疾(やま)ひを忍(しの)んで新(しん)
禧(き)の祭祀(さいし)を行(おこな)ふこと古制(こせい)の如(こと)し二月八日/病(やま)ひ
大/漸(せん)【「オホヒニスヽム」左ルビ】となる女帝(によてい)湯薬(ゆやく)に侍し帝(てい)をして「メンシコフ」
《割書:人|名》か罪(つみ)を宥(ゆる)し其(その)宦(くはん)を復(ふく)さしむ帝(てい)竟(つい)に崩(ほう)ず寿(じゆ)五
十三/加太里那(かたりな)一/世(せ)帝位(ていゐ)を襲(おそ)ふ初(はじ)め帝(てい)太子(たいし)アレ
キセイペトロウィッツを生(う)む此(この)太([た]い)子/狠戻恣睢(こんるいしさい)【「モーリフムキホシイマニタル」左ルビ】にし
て其(その)人と為(な)り大/統(とう)を承(うく)るに足(た)らず又(また)帝(てい)の知(し)ら