翻刻!草双紙の世界

コレクション: @chinjuさんと読む草双紙

化物世帯氣質 - 翻刻

化物世帯氣質 - ページ 10

ページ: 10

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又ひとつのたぬきははらつゞみの めうをえてつゞみのしはんをはじめ むざうさな事にてすぐにはらを たゝきはりあふぎもいらずをしへ けるに人〴〵おぼえやすきとて ことのほかはやりしんしやう ゑ【しヵ】あげはらつふくれとなり【腹っぷくれとなり】 何ふそくなく くらしけり こゝに又とうふこぞうは とうふやへこんいなるにより とうふをかいだしせり うりをはじめいつしん ふらんにかせぎしは きどくなるなることなり うぶめどりはなにも おもひつきもなきゆゑ まづうばぼうこうに いでけるが女の事にて ほかにかくべつぜにづかひ もせぬゆゑさうおうの かせぎとなりふじゆう なくくらしけり かくのごとくみこし 入道がせわにて 【左ページへ】 みなそれ〳〵 のかげうに ありつき しんびやうに かせぐことなれば じやけんの おにもたちまち ほつきとくだうなし させるしやうばいも しらぬゆゑあたまを そりて入道かたへ来り おにのめにもなみだを ながしてたのみける 入道あはれに おもひて ほうが帳を こしらへ きつねの せわにて なかまのものより すこしづゝのあつめつ【集めっこ?】 こをしてもらひころもと かねしゆもくをこしらへてまい日〳〵 たくはつに出ねんぶついつさんまいの行者とぞなりにける▼▲ 【左ページ 下】 ▼▲これを 見て とさの 又平【注】が ゑがきし 大つゑの おにの ねん ぶつは これ その ことの もとゝ しら れ たり 【注 土佐の又平は、歌舞伎「傾城反魂香」の登場人物で、土佐派の絵師で大津絵を描いて細々と暮らしている設定】