翻刻
は四時五十九分、三冬(さんとう)の、
終(おはり)の時なれば、寒 威(い)に
つれて、霜雪(さうせつ)深(ふか)く降(ふり)
積(つも)り、茶(ちや)の花(はな)開(ひら)けば、
歳寒(さいかん)の三 友(いう)と呼(よ)ぶ、
寒 梅(ばい)に、水仙(すいせん)、椿(つばき)、香(か)を
放(はな)ち、香果(かうくわ)もおほき時
なりて、橙子(だい〳〵)、蜜柑(みかん)、乳担(くねん)
子(ぼ)に、橘子(たちばな)抔(など)も熟(じゆくし)たり、
野菜(やさい)も多(おほ)く究年(きよねん)より、