翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

朝暾集. [6] - 翻刻

朝暾集. [6] - ページ 4

ページ: 4

翻刻

与【と】沙汰御座候向島小梅本所業平橋辺九分通死人 小塚原にては九分通死人本所深川死人何程と申数 不分大名御旗本之内にて不残死去之者七分通物持は 土蔵震潰たるうへに当表江戸中一円之大変四 里四方之間寺々葬式之死人軽き寺には十七八人多 き寺にては五十人六十人に及候由其外焼場死人積置 番付にて火葬致し新吉原にては火葬之手当も分ケ 難く一所に四十人三十人宛死人を積上【文意的には「積み上げ」でしょうが「三=み」に見えます】焼残し木ヲ以 十ケ所弐拾か所死人を自身火葬に致候よし小塚原 にては死人車に積上【「三=み」左隣の「上」と書き風が違っていると思います。】何方共なく寺へ運ひ候由山の 手四ツ谷辺水道湧上り大【土】穴明き其穴へ落入死人数 不知候由江戸町々近在震不潰所も無く誠に修羅の 街与存候 親は子を尋子は親を尋る主は家来を 尋さわき眼も当られぬこと【?】【「様々」にも見えます。】紙筆に難尽御殿 向十八九迄は潰れ御堀石垣諸方崩見附震潰候 所も有之中々愚拙共近所外なみゟ少し軽く御座候 場所本鯉丁室町本小田原町瀬戸物町惣者町 斗り御座候尤土蔵は一ケ所も安泰之所無御座候家々は皆 ひつみ候得共多分之いたみには御座なく死人は当町内 分は壱人も無之隣丁は五人七人宛死人御座候皆土蔵 潰て打れ死候由御座候誠前代未聞之事奉存候唯今 迄野宿いたし居候家々に居候もの壱人も無之次第みな