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御すがたをみたてまつれば。
三十二さう【注①】。八十すいかう【注②】のか
たちをもたせ給ひたる。ひめ
君(きみ)にてこそおはしけれ。御
ざうしは御らんじて。たとひい
のちはすつるとも。一 夜(や)なり
ともなれてこそ。此世のお
もひ出とも成べしと。こゝろ
そらにあこがれて。がくはさ
ま〴〵おほけれども。おとこは
をんなをこふるがく。女(をんな)は男(おとこ)を
こふるがく。さうふれん【注③】といふが
くをふかせ給へば。天女はこれを
【注① 三十二相…女性の容貌・姿形などの一切の美しい相をいう】
【注② 八十随好=八十種好に同じ。仏の身に備わる、それとはっきり見ることのできない微細な八十の特徴】
【注③ そうふれん(相府蓮・想夫憐・想夫恋)。雅楽の曲名】