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翻刻
序
本市水道布設の沿革を繹ぬるに、大正九年使節私設水道の出願以来
今日に至る迄前後通じて十有一年、而してそ其準備調査に着手し
たるは実に吉川市長時代にあり。斯くて大正十四年不肖市長代
理助役就職のと当初、多年の懸案を解決すべき重任を負ひ、鋭意専
心調査促進に努めたるが、幸に各方面の協力一致と同情援助に
より、都市経営の重要施設たる給水設備を敢行し得たるは、市民
一般と共に同慶措く能はざる所なり。
空前の大工事たる本市水道は時運の然らしむる所に因り、特に
最新式の長所を有し、更に費用の節減と工期の短縮を見たるの
みならず、通水後の成績また亦良好なるは、偏に監督官庁並に議政機
関の懇篤なる指導援護と、市民の理解ある同情に依るは勿論、職