翻刻
大地震(おほぢしん)末代噺種(まつだいばなし)
一嘉永七甲寅年十一月四日
朝(あさ)五ツ時過より大地震(おほぢしん)
それより昼夜(ちうや)少々(しやう〳〵)づゝ
ゆり五日 昼(ひる)七ツ過又〳〵
大ゆり夜(よる)五ツ半時 頃(ころ)又
大ゆり夫(それ)より格別(かくべつ)の
大震(おほゆり)は無之(これなく)候へども
大底(たいてい)人家崩(じんかくづ)れ破損(はそん)
図(づ)のごとく且(かつ)大道(だいだう)へ
たゝみを敷(しき)あるひは
小屋を掛(か)け夜(よ)を
明(あか)し申候事 前代(ぜんだい)
未聞(みもん)の事ども也