翻刻!いきもの図鑑

コレクション: 本草図譜(くずし字)

本草図譜. 巻25-27 - 翻刻

本草図譜. 巻25-27 - ページ 65

ページ: 65

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【右丁】 葛(かつ)    くず    まくず      ヲイカラ《割書:蝦|夷》  山野にあり春 旧藤(ふるきつる)より葉を生(せう)す一茎三葉形 眉児豆(ひじとう)《割書:ふし|まめ》に似て大にして褐色(うるみいろ)毛多し  葉 互生(ごせい)し蔓(つる)長(なか)さ二三尺 木上(きのうへ)を纏(まと)ふ秋月葉間に穂(ほ)を生し上に向ふ長(なかさ)一尺 許(はかり)形 紫藤(しとう)《割書:ふ|し》  の花に似て紅色後 扁莢(ひらたきさや)を結ふ又白花の物(もの)ありといふ根(ね)は小なるは指(ゆひ)の如く大なるは合抱(ひとかゝへ)に至(いた)る  上の方 瘠(やせ)たる処(ところ)を葛脰(かつとう)《割書:蘇|恭》と云即 芦頭(ろつ)なりこれを用れは吐(と)すと云 根(ね)株(かぶ)より別(へつ)に蔓(つる)を  引(ひい)て土上を延(のび)て節(ふし)の間より根を生す肥大(ひたい)なる根を水飛(すいひ)して葛粉(くす)とす他物(たぶつ)を雑(まじ)へざ  るを上品(しやうひん)とす 一種   ひめくず 【左丁】  山野にあり蔓(つる)細(ほそ)くして鹿藿(ろくくはく)《割書:のま|め》の如(こと)く葉(は)は葛(くす)に似(に)て小く黄褐毛(ちやいろのけ)あり  小黄花(せうわうくは)を開(ひら)く形(かたち)又のまめに似(に)たり角(さや)は短(みじか)く四五分 熟(じゆく)すれは紅色中子は赤(あ)  小豆(つき)に似(に)て小く黒色なり根味 淡(あは)し武州 秩父(ちゝぶ)にてかてくずと称(せう)して土民(どみん)  根(ね)に堀採(ほりと)り摺(すり)て葛粉(くす)のごとく水飛(すいひ)して食(しよく)すと云(いふ) 【版心の中央部に記載あり】 葛