翻刻
天明四年印行
むかし〳〵あつたとさむすこは山へ
しはかりにむすめは川へ
せんたくにこゝにもゝ
太郎とてふうふ
ありけるかかの
おにかしまより
かつのたからを
とりきたり今
はなにふそくなく
さま〳〵のゆうけい【遊芸?】
せんせいしつくし
ゑよふゑいぐわ【栄耀栄華?】あまりにすぎて
おもしろふなくこのころはなぐ
さみににようぼは川へせんたくに
てたりていしゆは山へ
しはをかりにゆく
されとももゝ太郎は
三日ほとてよふ〳〵
まきが一わてき
女ほうはひとへ【単衣】もの
一まいのせんたくに
五日ほとかゝる金もち
なれはなぐさみひんほう
にんなれはなまけもの
ひきうりのたくい
なり