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こそ心うけれとあれはほゝゑみてさま〳〵もかくおもひ
よりての給ふにけな【注①】のなき【亡き】かよそへやとおほす
いととくこ そ(とイ)なしひ【注②】に
いつれとかわきてなかめむきえかへる
露も草葉のうへとみぬ世をおほかたにこそか
なしけれとかい【書い】給へり猶かくへたて給へることゝ露
のあはれをはさしをきてたゝならすなけきつゝお
はすかくおほつかなくおほしわひてまたわた
り給へり御いみなとすくしてのとやかにとお
ほししつめけれとさてもえしのひ給はすい
【注① 似気無(にげな)=形容詞「にげなし」の語幹。ふさわしくないこと。】
【注② ことなしび(事無しび)=何事もないような様子。】