翻刻
【右丁】
レ○ムパルマチュム《割書:林娜(りんなふ)|斯(す)》
【左丁】
宇田川搈(うたかはよう)按(あん)するに#1林娜斯(りんなうす)の書(しよ)にレ○ウム《割書:羅|甸》ラバルベル《割書:荷|蘭》第三種ハレ○ウムパルマチ
ュムといふパルマチュムとは掌状(たなこゝろのかたち)の儀(き)にて葉(は)の形(かたち)掌(たなこゝろ)の如(こと)きゆへ名(な)づく或(あるいは)云(いふ)支那(しな)の長城(てうしやう)韃(たつ)
靼(たん)と堺(さかい)を接(せつ)する処(ところ)に産(さん)す茎(くき)高(たか)さ八尺 許(はか)り穂(ほ)をなして肉色(にくしよく)の花(はな)を開(ひら)く葉(は)長(なか)さ二尺 許(はか)り
茎(くき)に緑(みとりいろ)あり紫(むらさき)の斑(ふ)あるもの等(とう)あり葉(は)は三ッ或(あるい)は五ッに切(きれ)て巻(まく)状(かたち)あり根(ね)は塊(かたまり)をなして枝(ゑた)あり
甘粘液(あまねはり)あり下利(けり)の効(こう)常(つね)の大黄(たいわう)と同(おな)しといふ
一種 土大黄(とたいわう)《割書:蘇|頌》 朝鮮大黄(てうせんたいわう) 信州大黄(しんしうたいわう)
からすのあふら《割書:京貴|布称》
信州(しんしう)より出(い)つ春(はる)宿根(ふるね)より生(せう)す形状(かたち)酸摸(さんも)#2《割書:すか|んほ》に似(に)て肥大(ひたい)葉(は)のはゝ四五寸 長(なか)さ一尺 余(よ)茎(くき)
紅色(こうしよく)花実(はなみ)も酸摸(さんも)#2と同し根(ね)は唐大黄(からたいわう)に似て長く黄赤色(かはいろ)黄汁(きしる)あり味(あしは)ひ甚(はなはた)苦(にか)く微(すこし)
辛(から)し是(これ)亦(また)瀉利(しやり)の効(こう)あり