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斬姧【奸】趣意書
逆徒の訴状を検するニ心ハ叛奸之逆賊ニして口には
佞曲の弁舌を振ひ恣ニ妄言を咄て自ら報国忠直の
義士と称し世間を誑惑すといへ共闇の聲ニ應し影の
形に随ふが如し物然として掩ふへからず人皆盲聾
にあらされバいかでか終ニ其奸悪の謀略を弁得ざる
事あらん然といへ共今億兆の士民外夷拒絶冀
望難止此情ニ基是を名として奸舌を振ふ事
如斯実ニ時勢可歎之佞辨也是故ニ今是を弁
して其奸悪を露す事如左
申年三月赤心報国之輩御大老井伊掃部頭殿を
斬殺ニ及候事毛頭奉對 幕府候而異心を挟候儀ニ
無之掃部頭殿在執政以来自己之権威而已を振ひ
奉蔑如 天朝只管戎狄を恐怖いたし候心情より
慷慨忠直之義士を悪ミ一己之威力を示さんが
為ニ専ら奸謀を相廻し候體実ニ 神州之罪人ニ