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【右丁】
けふ所々にて花をみる鶯も鳴けれは
くれ行し春のとまりやこゝならん花はさかりに鶯のなく
廿日 陰晴不定時々雨今夜亥刻地震甚シ強雨下
一 寅下刻塩奈太出立此日和田峠五里八丁甚難所也
戌剋斗諏訪宿桔梗屋善左衛門止宿酒肴出故弐百疋
宿ゟ案内あり温泉浴
遣ス
けふ和た峠にて湖水をみて
いく千尋みおろすをの谷水につゝきてうかふすわの潮
朝間のたけは雲かゝりてみへす
けふりたつ浅間の御けのいつこともとかめん方は雲に埋て
廿一日 晴
一 卯上剋諏訪出立此日山中関所越《割書:横川関ニ同シ|》酉下刻
【左丁】
宮ケ越本陣村上弥惣左衛門止宿《割書:酒肴吸物等出ニ付三百文|遣ス》
廿二日 陰晴不定雷一聲
一 寅半刻過宮ヶ越出立酉刻過妻籠宿畠屋太郎左衛門
ニ止宿
けふくれかゝる比蛙のあまたゐきけれハ
さゝてしも夕はたひのものうきに何とかはつのあはれそふらん
廿三日 晴
一 寅半刻妻籠出立酉刻御獄ヶ宿平田源左衛門ニ止宿
けふ木曽路のかけはしを
中々にうき世渡にくらふれはあやうけもなき木曽のかけ橋
廿四日 晴