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相坂をこへてけふはたおもふにもみたひに成ぬ東路の旅
日かすあるたひ■しあれとわかれては袖しほれ行逢坂のせき
石場にて
見るめなきものともいはし霞つゝなみの花さへ打出の浜
十四日 晴今暁霧如細雨下
一寅下刻草津出立酉下刻関駅升屋忠右衛門方に止宿
但於当駅火縄大壱把調之社中へ土産之品也上京之節
木曽路故如此
十五日
一卯上刻関出立神宮遥拝所に而十二銅献進《割書:遥拝|願念》
一未半刻桑名定宿立花屋利兵衛方へ着則利兵衞出向
即刻菓子を出追而西会例年之通扇子《割書:二本入并|許合》為参料
三百文《割書:紙包|水引》直に送之此序舟役人三人《割書:え》如例年扇子
弐本入三箱《割書:許合三枚|添》渡之宜取計可被■之旨相頼且明日
御舟之儀例之通万事宜頼存旨申
けふ神宮遥拝所にて
神路山はる〳〵あふく高根より出る朝日も光り和らく
また山々の花をみて
めにかけしひらの高ねのおもかけに残る雪かとまかふ花哉
十六日 晴
一卯上刻桑名出立乗船役人出扇子之挨拶申之舟一艘
水主四人今日順風に而午刻過宮駅着於船中例之通船