翻刻
【右丁】
一種 菊葉ところ
葉五七 尖(せん)ありて形(かたち)菊葉(きくよう)に似たるものあり深山(みやま)に生(せう)す根(ね)味(あしはひ)苦(にか)し蘇頌(そせう)の説(せつ)に葉(は)《振り仮名:作_二 三叉_一|さんさをなす》
と云是なり
一種 むかこどころ
葉は五七 尖(せん)ありて苗(なへ)短(みしか)く葉(は)の間(あいた)に零余子(れいよし)《割書:むか|こ》の如(こと)き実(み)を生(せう)するものあり
一種 をにところ やまところ にかところ
諸国(しよこく)山野(さんや)に多し葉(は)も蔓(つる)も山薬(さんやく)と一般(いつはん)但(たゝ)葉(は)闊(ひろ)し又 葉(は)に白斑(しろきまたら)あるものあり根上の
蔓に逆剌(さかとけ)【注】あり蘇恭(そけう)も茎(くき)《振り仮名:有_レ剌|とけあり》【注】と云り葉(は)の間(あいた)に穂(ほ)をなし六弁(むへら)にて淡黄色(うすきいろ)の小花
を開く後 三稜(みつかと)ある莢(さや)を結(むす)ふ山薬(さんやく)の莢(さや)と同(おな)し此 本草原始(ほんさうけんし)に山萆薢(さんひかい)赤而(あかくして)堅硬(けんこう)と云
是(これ)なり根 指(ゆひ)の大さにて鬚(ひけ)多く硬くして味(あしはひ)苦(にか)く下品なり
【左丁】
菊葉ところ
【版心の中央部に記載あり】
菊葉ところ
【注 刺の誤ヵ】