翻刻!いきもの図鑑

コレクション: 本草図譜(くずし字)

本草図譜. 巻28-30 - 翻刻

本草図譜. 巻28-30 - ページ 17

ページ: 17

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【右丁】 《振り仮名:■葜|はつかつ》【注①】   さるとり《割書:和名|鈔》  さるとりいばら《割書:京》      みゝづくいはら《割書:和|泉》   わさんきら      ほらぐい《割書:備|前》  老仏頭《割書:福寧|府志》  山野に多し条蔓(しやうまん)薔薇(しよやうひ)《割書:いは|ら》に似て堅(かた)く剌(とけ)【注②】あり葉(は)円(まる)くして三縦道(みつたてすし)あり葉毎(はこと)に両(ふたつ)の  鬚(ひけ)あり夏月(なつ)枝(ゑた)の梢(こすへ)に六弁(むへら)の小(ちいさ)き黄花(きいろのはな)を開(ひら)き秋月(あき)実(み)あり紅色なり根(ね)の節(ふし)に塊(かたまり)  ありて硬(かた)く形状(かたち)土茯苓(とふくれう)に似(に)て紅色(こうしよく)硬(かた)し又 嫩葉(わかは)に紫色(むらさきいろ)の斑(またら)あるものあり 一種    蔓生(まんせい)の物(もの)  蔓生(つるたち)にて条(しやう)軟(やはらか)く葉(は)は《振り仮名:■葜|はつかつ》【注①】に似て正円(せうゑん)なるあり花(はな)毬(きう)をなして六弁(むへら)小黄花(せうわうくは)を開(ひら)く  根(ね)は土茯苓(とふくれう)に似て大なる塊(かたまり)をなす 【左丁】 一種    円葉(まるは)の物(もの) 一種    へいけす  特生(とくせい)の《振り仮名:■葜|ばつかつ》【注①】なり条(しやう)直立(ちよくりつ)し高(たか)さ一二尺 鬚(ひけ)なく葉(は)は《振り仮名:■葜|はつかつ》【注①】より狭(せは)し花(はな)は  同(おな)し此(これ)は救荒本草(きうくはうほんさう)の山梨児(さんりじ)なり 一種    ひめ《振り仮名:■葜|ばつかつ》【注①-a】  苗(なへ)至(いたつ)て矮小(わいせう)三五寸 葉(は)甚(はなは)た小にして小豆(あつき)の大さ形(かたち)虎剌(こし)【注②】《割書:ありと|ふし》に似(に)たり花は六弁(むへら)黄色(わうしよく)  にて小なり根(ね)は蔓(つる)の如(こと)く土中を引(ひき)処々(しよ〳〵)苗(なへ)を生(せう)す 【版心の中央部に記載あり】 ■葜【注①-a】 【注① ■は艹+禾+「友」の上に「ノ」(①-aは「ノ」の右に「ヽ」)。菝の誤ヵ(4コマは菝となっている)。】 【注② 剌は刺の誤ヵ】