翻刻
【右丁】
一種
野州(やしう)日光山 及(およ)ひ駿
州 富士(ふし)山中(さんちう)に産(さん)する
は葉はつりかねさうに似(に)
て花 紫碧色(むらさきいろ)なり
【左丁】
一種 はんせうつる
【右下に記載有り】
山中にあり春月(はる)宿根(ふるね)又 旧(ふる)
蔓(つる)よりも葉(は)を生(せう)す形 鉄線(せつせん)
蓮(れん)《割書:かさ|くるま》に似(に)て浅き鋸歯(かゝり)あり
夏月(なつ)葉間に両対(れうたい)して花あり
莟(つほみ)は瓜(うり)の形(かたち)の如(こと)く開(ひら)く時(とき)は
宝鐸(ほうしやく)の如(こと)く四弁にて下垂(けすい)
し外(そと)紅紫色(あかむらさきいろ)内は白色(はくしよく)也
【版心の中央部に記載あり】
はんせうつる
【十七行四字目の「の」は別の字(は)の上から書き直したように見える】