翻刻!いきもの図鑑

コレクション: 本草図譜(くずし字)

本草図譜. 巻28-30 - 翻刻

本草図譜. 巻28-30 - ページ 41

ページ: 41

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【右丁】 一種 【左丁】 威霊仙(いれうせん) くがいさう とらのを《割書:越|前》 くるまさんしち《割書:加|州》  江州佐州野州日光山にあり春(はる)宿根(ふるね)より生す葉は桃(もゝ)の葉(は)に似(に)て八九葉 一節(ひとふし)に対(たい)  生し車の如(こと)く八九 層(さう)あり秋月(あき)梢(こすへ)穂(ほ)になり形(かたち)兎児苗(としへう)の花(はな)に似(に)て淡紫色(うすむらさきいろ)穂(ほ)  に岐(また)を分(わか)つ物(もの)あり又白花の物もあり根(ね)は数条(すしやう)ありて細辛(さいしん)に似(に)て長(なか)く蘇頌(そせう)の説(せつ)  是(これ)なり時珍(しちん)は鉄却(てつきやく)威霊仙(いれうせん)《割書:かさく|るま》【注】を以てこれにあてゝ蔓草類(まんさうるい)に入るは誤(あやまり)なり  諸本草(しよほんさう)の図(つ)に載(のす)る処(ところ)皆(みな)蔓草(まんさう)に非(あら)す 一種  肥後及ひ奥州の産(さん)は葉(は)短(みしか)くして毛茸(け)あり花(はな)淡紫色(うすむらさきいろ)これ備急本草(ひきうほんさう)の図(つ)の  並州(へいしう)威霊仙(いれうせん)なり 【版心の中央部に記載あり】 威霊仙 【注 「鉄却」は目次(28コマ)では「鉄脚」となっている】 【十一行六字目「に」は別の字の上から書き直したように見える】