翻刻
【右丁】
みつばあけび《割書:越|後》
一種 むべ ときはあけび きまんぢう《割書:奥州|南部》
蔓(つる)長大五葉の木通(もくつう)の如(こと)くにて大にして厚(あつ)し花白色 形(かたち)百合花(ゆりのはな)に似て小く下垂(けすい)す其(その)
実(み)瓜(うり)の如(こと)く二三寸 皮(かは)厚(あつ)くして紫白色(むらさきいろ)肉(にく)は石榴(せきりう)《割書:しや|くろ》に似(に)て軟(やはらか)に味(あしはひ)甘美(かんひ)なり毎年(すいねん)近(あふ)
江国(みのくに)より 禁裏へ献す蘇頌(そせう)の説(せつ)に亦有_二白花者_一《振り仮名:結_レ実|みをむすふ》《振り仮名:如_二小木瓜_一|せうもくくはのことく》食_レ之甘美 即(すなはち)陳(ちん)
【左丁】
子良(しれう)本草(ほんさう)所謂(いはゆる)捊棪子(ふゑんし)也(なり)と云 恐(おそら)くはむべなるべし
漢名(かんめう)一名
野木瓜(やもくくは)
《割書:救荒本草》
【版心の中央部に記載あり】
むべ
【八行十四字~「紫白色」の「白」の振り仮名が無い】