翻刻
【右丁】
綟木(れいもく) ねぢき ねちのき《割書:丹|後》 あかねち《割書:若|州》
かしをすみのき《割書:京》 かしをじみ《割書:三才|図会》#1 かすをし
かすをしみ《割書:薩|州》 さるのさいばし ぬりばし
めしつふのき さるなめし《割書:水|戸》
山中に多(おほ)し樹皮 百日紅(さるすへり)に似たり木理白く薄黄色なり大樹(たいしゆ)となれは木必
す戻(ねしれ)り小木の内は直上(ちよくしやう)す春月葉を生す初生(しよせい)紅色(こうしよく)になり長(てう)すれは
緑色(みとりいろ)となる形百日紅の葉に似て尖(とか)りあり新枝(しんゑた)赤色にして光(ひか)りあり
て朱漆(しゆるり)#2の筯(はし)の如(こと)し故にぬりばしといへり夏月(なつ)枝の梢(こすへ)に穂(ほ)をなして
花を生す形だうたんつゝしの花に似て小(ちいさ)く壺(つほ)の如(こと)く薄紅色(うすあかいろ)なり
花後実を結(むす)ふ大さ小豆(あつき)の如(こと)し此樹 炭(すみ)となして漆塗(うるしねり)#3のときだしに用ゆ
此炭(このすみ)をかしをすみといふ
【左丁 文字無】