翻刻
【頭部欄外の手書き文字】
JAPONAIS
5340
(5)
【脚部欄外の文字】
Acq.92-09
【本文】
やふし【藪し=手入れされず生い茂っている所でも】わかねは【区別せず】春のひかりを見給ふに
つけてもいかてかくなから◦(へ)にける月日な
らむと夢のやうにのみおほえ給ゆき
かふ時〳〵にしたかひはな鳥の色をもね
をもおなし心におきふし【起き臥し】みつゝはかなき
事をももとすゑ【歌の、上の句と下の句と】をとりていひかはしこゝ
ろほそき世のうさもつらさもうちかたらかたらひ
あはせきこえしにこそなくさむ方もあ
りしかおかしき事あはれなるふしをも
きゝしる【聞いて理解する】人もなきまゝによろつかきくらし【心を暗くし】